今回はよう実2年生編10巻のネタバレ&感想をまとめていきたいと思います。
10巻でも色々なことが起こりましたね!
個人的には、久しぶりの試験らしい試験で、非常に読み応えがありました!
今回はそんなよう実2年生編10巻での各キャラの絡みや、戦略、成長、
そして退学者は出たのかについて詳しく解説していきたいと思います。
~目次~
よう実2年生編10巻あらすじ
3学期最初の試験は4クラスの攻防戦『生存と脱落の特別試験』!
冬休みが終わり高度育成高校の3学期が始まった。直後に告知された『生存と脱落の特別試験』。4クラスがジャンル別課題を対戦クラスにぶつける攻防戦で、さらに1位以外はクラスポイントが減少する、まさに生き残り戦。
「やっぱり、簡単には相手も乗ってくれないわよね……」
「どういうつもりかな? 弁明があるなら聞こうか」
「彼の背中を誰より近くで見ているのですから、それくらいは成長して下さいますよね」
「ギャンブルってのは良いもんだなぁ。適当にサイコロを振ってみるもんだ」
「ダメ……それは悪い手……」
大人気学園黙示録、過酷な3学期の幕が開く!
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻
橋本正義の独白
2年生編10巻の冒頭は、坂柳クラスの橋本の独白から。
ここでは、
・橋本は他人を信用することに強い抵抗があること
・「正義」という名前が心底嫌いであること
・必ずAクラスで卒業して、自分を裏切った連中を見返すこと
が書かれていました。
橋本の過去に何があったのか、気になりますね。
この巻の特別試験を通じて橋本がどう行動するのか(坂柳を裏切る?龍園か綾小路に肩入れする?)、
退学候補として度々名前が挙がっているが、彼の運命はどうなってしまうのか注目です。
こういうずる賢いキャラは個人的にはけっこう好きなので退学しないでほしい…。
2年生編3学期開幕!!
過酷な展開になると言われている、2年生編の3学期がようやく始まりました!!
まずは冬休みに仲直りして、腕を組みながら登校する軽井沢と綾小路の掛け合いから。
軽井沢の綾小路依存が佳境を迎えており、今後軽井沢が切られる展開を考えると逆につらくもなりますね。
綾小路はその後、須藤と会話することになりますが、
須藤は勉強とバスケを両立することに少々お疲れの様子、、、。
ホームルームの時間になり、茶柱先生が寝癖がついたまま教室に現れます。
どうやら2月に進路についての2者面談を行い、その後保護者を含めた3者面談が行われることになる模様。
綾小路を含め、クラスメイトたちは自分の進路について真剣に考えなければならない時期に突入しました。
伊吹澪の手作り弁当
いやぁ、この章は10巻唯一の癒しパートでしたね(笑)
3人の歪ながらも息の合った掛け合いが最高でした。
特に櫛田なんかは、堀北と伊吹の前だからこそ、素の自分で会話できててイキイキしてましたよね。
このエピソード、実は月刊コミックアライブ9月号の特典小説の続きになっています。
堀北が買い物している途中に、カップ麺ばかりを購入しようとしていた伊吹を見つけ、
堀北が伊吹に料理を教えるという流れになったのです。(楽しそうだからと櫛田もついてきた)
そして3学期がはじまり、伊吹が練習の成果としてお弁当を作ってくるのですが、結果は…。
伊吹は雑な性格が料理にそのまま出てしまったようで、味付けや揚げ具合はぐちゃぐちゃでした。
伊吹が堀北、櫛田をまとめて『堀櫛』と呼んでいたのはさすがに笑った( ;∀;)
綾小路はそんな3人を見て
「3人とも本当に仲良くなったな」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻
と口にすると、堀北は
「彼女(櫛田)は私のダメージになることが何より好きみたいだし。伊吹さんも含めて私の苦労や悔しい顔が見たくて仕方ないって感じじゃないかしら」
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と自分の弱い一面を見るために一緒に過ごす時間が増えているのだと主張。
たしかにそういう側面もあると思うが、気を遣わずになんでも言い合える人って、とっても貴重な存在だったりするものですよね。
今後も3人のやり取りを楽しみに見たいと思います(笑)
生存と脱落の特別試験の概要
今回の特別試験は『生存と脱落』。
物騒な名前の試験ですが、超ざっくりとした説明を図にまとめましたので、こちらを参照してください。
もっと細かいルールはあるのですが、大枠はこんな感じ。
①②③④の順番に20ターン(前半10、後半10)行います。
自分たちのクラスだけでなく、他クラスの生徒の得意不得意も把握しておかなければならない試験です。
2年生編8巻の修学旅行のテーマ『敵を知り己を知れば百戦危うからず』の伏線回収?になったのかもしれません。
また、最下位のクラスは脱落者の中から退学者を出さなければならないため、生徒1人1人の価値を再認識させられるような側面もある試験です。
2年生編5巻『満場一致試験』以来、ハラハラする展開はあまりなかったのでこれは期待が高まります!!
森下藍、こいつ面白いな…(笑)
気持ちよさそうにベンチで眠る森下…。
どうやら綾小路を待っていたようで、彼と軽井沢がベンチの前を通りかかると起き上がります。
森下はやはりAクラスが安泰ではなくなってきた状況の中で、自分なりに考えて行動し始めているようです。
彼女は軽井沢に興味を持ち、軽井沢の『臆病で繊細な心の持ち主である』という本質を見抜き、情報収集力や地頭の良さを発揮。
ただ、とんでもなく変人なのは、今巻で確信しました(笑)
みーちゃんへの差し入れ人の正体
ずいぶん前になりますが、2年生編5巻の満場一致試験の際、
櫛田の暴走によりダメージを受けて不登校になっていたみーちゃんに、差し入れを送っていた人物がいました。
10巻にて、その正体はやはり高円寺六助であることは判明!!
みーちゃんはお礼として、高円寺に高級ハンドタオルを渡そうとしますが、高円寺はこれを拒否( ゚Д゚)
「偽りなき恩を受けたと感じれば、それを返すのは当然のことと考えている。それだけのことだよ」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻
みーちゃんは何のことかさっぱりわからないようですが、高円寺は以前みーちゃんに何かしら助けられたことがある模様。
高円寺とみーちゃんの繋がりが明らかになるのは、まただいぶ先の話になりそうです(笑)
あと、高円寺が3年Bクラス(←鬼龍院先輩のところ)の榎嶋という女生徒とカフェで話していたのと、
綾小路が高円寺を排除するのも、堀北の成長のための一手だと考えていたことが気になりました。
特別試験に向けて
堀北と綾小路
堀北はいつも通り、クラスのリーダーとしてこの試験の指揮を執ります。
綾小路は作戦会議に全く絡んでいなかったものの、堀北に「話がある」と伝え、2人はカフェに向かうことに。
綾小路は『心づもり』という言葉を使い、
「相手を倒すことも自分を守ることも、両方意識していれば戦い方が見えてくる。漫然と戦うな。意識しろ。それだけで見えてくるもの世界は大きく変わってくる」
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と堀北にアドバイスを送ります。
堀北は彼の言葉を素直に受けとめ、迷いや不安のさらけ出します。
綾小路にだけは自分の弱いところを見せる、そんな堀北が最高です……!!
また、堀北との会話の中で綾小路が自然と笑ったシーンがあり、少しずつ感情を手に入れているのもわかります。
橋本の不穏な言動
試験の前日、橋本は坂柳に呼ばれてケヤキモールのカフェを訪れます。
作戦会議を期待していた橋本ですが、坂柳からそれらしい話もなく解散。
その後、龍園に呼び止められ、、、。
何やら坂柳を裏切って、何か事を起こす準備を始めているようです。
ちなみに、橋本が堀北クラスの前園を彼女にし、色々情報収集していたことも正式に判明!
一之瀬、怖すぎる…。
同日、綾小路の部屋に「一之瀬、網倉、神崎、渡辺」が来訪するというイベントが発生。
特別試験や今後のクラスの方針に関する重要な話かと思いきや、大した話ではなかった模様。
そのまま4人は綾小路の部屋を後にするが、一之瀬はわざと綾小路の部屋に携帯を忘れ、
取りに戻って綾小路に抱きつくというとんでもない行動をします…!!
「綾小路くんのことが好きで好きで仕方がない…。今まで恋なんでしたことなかったのに。なのに、これが最初で最後の恋なんじゃないかって強く感じてるーーー変だよね」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻
恋の病は恐ろしい…。
綾小路はいつも通り冷静ですが、一之瀬の変化は予測できない、
クラスがどういう方向に動いていくか判断するのが難しいと考えているようです。
また一之瀬が綾小路に抱き着いている状況で、なんと渡辺が戻ってきて、てんやわんやなってるシーンは面白かったですね。
渡辺の過去の恋愛話が地味に重たかった…。
網倉とはうまくいってほしいですね!(^^)!
生存と脱落の特別試験
さて、ここからは特別試験での各クラスの戦略と結果についてです!
堀北クラス
堀北クラスは59点で3位という結果に。
堀北クラスは安定した戦いぶりを見せ、前半を2位で終えます。
しかし高円寺と堀北の約束が坂柳に知られてしまっており、坂柳が集中的に高円寺を狙っていく過程の心理戦が面白かったですね。
と同時に綾小路はAクラスに内部情報を流している生徒がいることを確信していました。(←犯人が前園だと見抜いているかは不明)
また、櫛田が堀北をしっかりと支えていることもわかりました。
圧倒的な情報量を持つ櫛田は、特に生徒の弱点を記憶する能力が抜群に高く、堀北の選択をアシストしていましたね!!
結果的に、龍園クラスと一之瀬クラスの協調により3位に終わりましたが、クラスの自力は確実にレベルアップしています。
一之瀬クラス
一之瀬クラスは62点で2位という結果に。
一之瀬はこれまでと同じように、脱落者を出さないように最善の注意を払い、
負けたとしても誰も退学にならないことを最優先に考えて行動します。
ただ、勝つことを放棄するようなことはなく、防御最優先と決めつけてきた相手を自分の土俵に引きづりこみ、
徐々に追い込んでくスタイルで戦っていました。他クラスの誰かを退学に追い込むことに躊躇はありません。
後半ターンからは龍園クラスと手を組み、ポイントの調整を行っていました。
ここでの龍園の言葉を信じる一之瀬の嗅覚はさすがというか、やはり一皮むけて成長した感じはしますね。
ちなみに一之瀬が軽井沢を10回連続指名したのには、坂柳クラスを最下位に落とすためだったことが判明しましたが、明らかに別の理由も含まれてますよね??…。
龍園クラス
龍園クラスは69点で見事1位を獲得!
汚い手を使ったとはいえ、今回は龍園の一人勝ちでしたね。
学力の低い生徒が多い龍園クラスは、前半戦は苦戦を強いられましたが、
後半からはAクラスの裏切り者によって、指名される生徒の情報をすべて入手。
その結果、プロテクトした生徒の指名ポイントで、どんどん点数を伸ばしていきます。
そして坂柳クラスが最下位になるように、一之瀬と連絡を取ってわざと得点を与えるなどのやり取りも行っていました。
前半はほとんど動きがなかったので、絶対後半で何か仕掛けてくると思いましたが、まさに龍園らしいやり方で形成逆転しましたね。
坂柳クラス
坂柳クラスは53点でなんと最下位という結果に。
前半戦は順調に得点を重ね、首位でターンしましたが、後半に入った途端、状況は一変します。
クラスの裏切り者によって、指名する生徒の情報が龍園クラスに筒抜けとなり、とんでもなく不利な状況に陥ってしまいます。
坂柳は試験中に犯人探しをすることはなく、できる限りの手を打ち、最下位を免れようとしましたが、、、。
3位の堀北クラスに6点及ばす、敗戦となってしまいました。
ちなみに前半で龍園が坂柳の側近たちを狙いうちしていたこともあり、
脱落者は「神室、山村、杉尾、鳥羽、町田」の5名となっていました。
退学者は!?
裏切り者のせいで、最下位になってしまった坂柳クラスは、
なんとくじ引きで退学者を決定するという選択をしました。
その結果、神室真澄が退学者に決定。
神室は終始あっさりとした様子で
「クラスを裏切った奴には必ず同じ道を辿らせて。約束できる?」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻
坂柳と裏切り者を排除してもらうことを約束し、学校を去りました。
その後、綾小路が坂柳の元を訪れ、くじ引きで退学者を選んだのは失策だったと指摘。
坂柳は、失ってはじめて神室という存在の大切さに気付き、大きな戦力を失ってしまったと反省します。
綾小路は、今回のことが坂柳の成長材料になるだろうと考え、今後も彼女の行く末を見守っていくようです。
裏切り者は!?
クラスを裏切り、龍園に情報を伝えていたのは、やはりこの男でした。
橋本の考えも一理ありますが、今回の件で完全に坂柳を敵に回してしまいましたね。
Aクラスの中で再び内部分裂が起きた状況の中で、坂柳がどう行動していくのか、11巻以降の橋本VS坂柳にも注目です!!
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まとめ
今回はよう実2年生編10巻についてまとめてみました。
非常に読み応えのある巻でしたが、思ったよりも傷は浅く済んだなという印象です。
正直もう少し過酷な展開も覚悟していました(笑)
それは学年末試験まで持ち越しですかね。
この巻の特別試験を通じて、また各クラスのリーダーが成長していくと思うので、2年生編11巻以降の展開にも目が離せません!!
今回紹介しきれなかったエピソードも多くあるので、
気になった方はぜひ原作小説を読んでみてください!