今回は「千歳くんはラムネ瓶のなか」通称チラムネ5巻のネタバレや感想、夕湖と千歳の関係性の馴れ初めや、物語のターニングポイントとなった夕湖の告白について詳しく解説していきます!
これまでの巻でも重たい話がたくさんありましたが、5巻はまじでヤバいです……。
~目次~
チラムネ5巻:個人的な総括
いつかこういう展開が来るのはわかりきっていましたが、思ったより早かったですね。
いやぁ、それにしてもやってくれました……。
今回は夕湖がメインのストーリーにはなっているものの、各ヒロインや男キャラ達にもスポットが当たっていて、これまでの集大成的な雰囲気を出した後に、『1度すべてをぶっ壊す』という巻になっていましたね。
後味が悪いというか、苦しくて、切ない感じ。
千歳は仲間達と、夏の思い出に新たなページを増やしていき、衝撃のラストを迎えることになりますが、
これまでの伏線がしっかりと効いていて、最後の結論にも納得がいきました。
改めて、作者の裕夢先生の力量を感じさせられる傑作だと思いました!!
5巻あらすじ
いつかきっと、この日々を思い出す。
夏休み。藤志高では恒例の、2・3年合同の勉強合宿。
と言っても、2年生の俺たちにとっては、仲間たちと夏のイベントを楽しむいい機会だ。
どこまでも青い空と海。色とりどりの女子の水着。夜、ふたりきりのナイショ話。男だけの温泉回(?)……。
眩しい光景を見つめながら、あるいは目をそらしながら。
俺たちは、こぼれ落ちそうな思い出を、ポケットいっぱいに詰め込んでいく。
――なにかが変わる夏が、賑やかに密やかに、幕を開けた。
『チラムネ5巻』ネタバレと感想
夏休み1日目:明日姉とデート
「さあ、冒険に出かけよう」
ということで、夏休み初日は明日姉と千歳のデートで始まります。
場所は福井駅から電車で二十分ほどの一乗谷!
高校生がデートスポットとして来るような場所ではないですね(笑)
先日、聖地巡礼に行ってきました!!
千歳と明日姉は電車を使っていましたが、私は自転車を借りて片道12kmの道のりを爆走してました(笑)
明日姉は朔兄とたくさんお喋りできて、自分の作ったおむすびも一緒に食べることができて幸せそうな様子。
こんな時間がずっと続けばいいのに……。
夏休み2日目:千歳家にて
4巻で、勢いに任せて千歳にキスをし告白した陽は、恥ずかしさに頭を抱えていました。
そんな陽は、悠月の手助けもあって千歳の家にご飯を食べに行くことになります。
千歳の家に入ると、そこにはご飯を準備をしている優空の姿が!!圧倒的正妻感!!
陽は最初、千歳を意識しすぎてぎこちない様子でしたが、外でキャッチボールをするといつもの調子に戻りました。陽がどんどん可愛くなっていきますね!!
その後、千歳、陽、悠月は、優空の作った料理を堪能しました。
夕湖ママ登場!
夕湖ママが超かわいい(笑)。お母さんというより、お姉ちゃんみたいな感じでしたね。
千歳は買い物している途中に、偶然夕湖と母の琴音さんに会い、そのまま8番ラーメンへ。
8番ラーメン毎巻出てきてるよねw
そこで琴音さんは千歳に、
・20歳のときに夕湖を産み、夕湖をトクベツ扱いしすぎたこと
・千歳くんと出会ったことで、夕湖が少し変わったこと
・夕湖のそばにいて欲しい
を伝えます。
千歳にとっては、後にこの言葉が重くのしかかってくることになりますが……。
夕湖の過去
『心から大切に思える親友と、好きな人を見つけたい』
夕湖がそう思うようになったきっかけは、シンプルに自分のカリスマ性のせいで、周りがトクベツ扱いをしてきたから。
みんなが一歩引いて、夕湖だけが透明なガラスで覆われているような感覚。
んーーなんとなくわかる気がする。クラスにすごい可愛い子がいたことがあるけど、みんなにチヤホヤされるけど『心の通じ合った友達』がいないみたいな。
しかし千歳だけは、自分をトクベツ扱いすることはありませんでした。
ここでは1年前の夕湖と千歳の出会いが描かれ、夕湖が恋に落ちた理由も明らかになります。
やっぱ夕湖みたいなタイプの女の子は、雑に扱った方がモテるんですかね!?
焦りを感じる夕湖
夕湖は、千歳の周りに他の女の子が集まっているのに焦りを感じ始めます。
悠月、明日姉、陽、優空、それぞれが千歳と物語を築き、彼の心の中に入り込んでいってる現状に、もどかしさを感じずにはいられませんよね。
そんな夕湖の気持ちを引き出し、遠慮なくズバスバ発言するなずなちゃんが、最近めちゃめちゃ魅力的なキャラになってきた(笑)
みんなで花火大会へ!
チーム千歳の面々は、福井市ではビックイベントらしい足羽山の花火大会にやってきました。
優空だけは浴衣を汚してしまったため私服ですが、みんなバッチリきまっていますね。
花火の途中、悠月が動きます。
「ふたりで、見たかったの」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
「一万発の花火が打ち上がるんだから、そのうちの十発くらい、私にくれたっていいでしょう?」
陽が千歳に急接近しているのを誰よりも近くで見ていた悠月は、焦りを感じていた模様。
悠月は今後自分がどういう立ち回りをしていくべきか、まだ悩んでいる感じがありますね。
花火もフィナーレを迎えたころ、和樹がふとつぶやきます。
「――たとえば誰かに恋人ができたりしたら、来年はこんなふうに集まれないのかもしれないね」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
なんだか、もうすぐこのチーム千歳の関係が終わりを迎えるかのような、不穏な空気が漂ってきました……。
勉強合宿へ!!
花火大会から数日後、千歳たちは3泊4日の勉強合宿に出かけます。
場所は東尋坊付近の大きなホテル。進学校ってこういう合宿とかが普通にあるんですかね!?
勉強合宿といっても、海で遊んだりバーベキューをしたりとイベントも充実しているのでめちゃめちゃ楽しそう!!
1日目は男子女子、それぞれの部屋で定番の好きな人の話とかで盛り上がってましたね。
海人➡夕湖ことが好き
和希➡悠月のことが好き?
夕湖➡千歳LOVE
優空、陽、七瀬➡「………」
みんな千歳のことが好きだから、このメンツでの恋バナはきつすぎるな(笑)
合宿2日目は、明日姉が千歳が一緒に勉強したり陽の再告白があったりと、この巻ではヒロインたちが、これからの千歳との向き合い方に答えを出そうとしている様子が印象的ですね。
3日目はプール(水着)イベント!
チーム千歳ヒロインズのもちろん可愛いのですが、勉強で忙しいはずの明日姉が千歳のためだけに自分の水着姿を見せに来たシーンが最高すぎた!!
「ーだから!最初は君に見せたいのっ!!」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
夕湖の気持ち
夕湖は3日目のバーベキューが終わった後、「ちょっと2人でお話ししたい」と千歳に声を掛けます。
合宿も終わりが近づき、センチメンタルな気持ちになっていた夕湖は、とりあえず千歳と一緒の時間を過ごしたった様子。
夕湖は『ずっとこのままがいいな』という気持ちを胸にしまい、自分の気持に、そして誰かの気持に向き合う決意を固めます。
夕湖の告白
合宿最終日、バスで学校に帰ってきたタイミングで、夕湖がいつもの調子でみんなに声をかけます。
「はいはいみんな注目ぉーっく、見て見て!!」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
「ー私、いまから朔に告白しまーっす!!」
そういって夕湖は、朔との思い出を語っていきます。
「朔のことが好き、大好きです。私を、あなたのトクベツにしてください」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
ここで初めて、夕湖は千歳に正真正銘の告白をすることになりました。
これはいつもの軽口や冗談で済まされるような状況ではありません。
チーム千歳とメンバーが固唾を飲んで見守る中、千歳が出した答えは、
「わりぃ、夕湖の気持には応えられない。俺の心のなかには、他の女の子がいる」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
予想通り、夕湖の告白を断りました。
千歳の決断に激怒する海人。
必死に笑顔を作ろうとしつつも、涙があふれ出る夕湖。
「また2学期にな」と教室を後にする千歳。
千歳を後を追いかける優空。
こんなカオスすぎる状況で、第5巻は幕を閉じることになりました。
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まとめ
今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか』通称チラムネの5巻についてまとめてみました。
前巻が神作すぎたので、5巻は繋ぎの巻なのかもなぁと思っていたところもありましたが、
蓋を開けてみれば、物語の大きなターニングポイントともいえる重たい話をぶっこんできましたね。
6巻以降どういう展開になるのか、全然想像がつきません!!早く読みたい!!にしても、巻を追うごとにページ数が増えてるのすごい…。
気になった方はぜひ原作小説やコミカライズを読んでみてください!