今回は「千歳くんはラムネ瓶のなか」通称チラムネ6巻のネタバレや感想、5巻で壊れてしまった関係はどうなってしまうのか、詳しく解説していきます!
6巻はなんと、600ページ超と大ボリュームの一冊。
今まで明かされていなかった、優空と千歳の馴れ初めやこれまでの伏線回収もしっかり描かれていました!!
~目次~
チラムネ6巻:個人的な総括
グイグイ千歳への気持をアピールする夕湖とは対照的に、彼の後ろからそっと支え続けるタイプの優空。
6巻はそんな優空のメインの話でしたね。
千歳との関係性の構築だけでなく、家族の話もあって優空がどういう人生を歩んできたのかも深堀りされていました。これまでの伏線もだいぶ回収されましたね。
それから5巻で壊れてしまったチーム千歳の関係性を、もう一度みんなで紡いでいく過程も美しかった!!やっぱお互いの想いをぶつけ合う、きちんと話し合うことが重要なのだということがよくわかる!!
毎度のごとく、後半はページをめくる手が止まりませんでした。
また、なぜあのタイミングで夕湖が告白したのか、千歳がなぜ「俺の心のなかには、他の女の子がいる」という答えを出したのか、少し考察できる要素もあって面白かったですね。
6巻あらすじ
私を見つけてくれて、ありがとう
すべては変わってしまった。
唐突に、劇的に。どうしようもないほど残酷に。
けれど、ひとりで塞ぎ込む時間を、彼女は与えてくれなかった。
「あの日のあなたがそうしてくれたように。今度は私が誰よりも朔くんの隣にいるの」
――1年前。まだ優空が内田さんで、俺が千歳くんで。
お互いの“心”に触れ合ったあの日。俺たちの関係がはじまったあの夜を思い出す。
優空は言う。
「大丈夫、だいじょうぶ」
月の見えない夜に無くした何かを、また手繰りよせられるというように。
……俺たちの夏は。まだ、終わらない。
『チラムネ6巻』ネタバレと感想
夕湖の告白後
「わりぃ、夕湖の気持には応えられない。俺の心のなかには、他の女の子がいる」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
5巻のラストで夕湖の告白を断った千歳は、「また2学期にな」と言って教室を後にします。
優空は告白を断った罪悪感で押しつぶされそうな千歳を追いかけ、海人は、振られてしまい失意のどん底の夕湖を支えようとします。
残された和希、健太、悠月、陽も重い足取りで教室を後にします。
それぞれの気持ち
・『俺の心のなかには、他の女の子がいる』という千歳の言葉を聞いて、「私のことかもしれない」と浮足立っている自分をさもしい女だと感じる悠月。
・夕湖の告白を聞いて、一歩踏み出す勇気のない自分をなんて臆病者なんだと恥じる陽。
・千歳(神)は悪くない、いや、誰一人悪い人はいないと思う健太。
・「朔に恋する悠月が好きなんだ」となぜか健太に自分の気持を告白する和希。
・千歳に電話で話を聞き、「彼と離れて暮らす覚悟はあっても、離れる覚悟なんて全然出来ていなかった」と中途半端な自分に嫌気がさす明日姉。
海人は何も言わず夕湖を家まで送り届け、
優空は千歳に料理を振る舞い、なんと泊りがけで彼を慰めることに。
その夜、千歳と優空は、2人で夕湖との思い出について語り合いました。
やっときた!優空視点の回想シーン!
ついに6巻のヒロイン優空と千歳の1年前のエピソードが明らかになりました。
「―私、あなたのことあんまり好きじゃないと思います」
『千歳くんはラムネ瓶のなか6』裕夢 ガガガ文庫
優空は入学当初、心の底から千歳のことを嫌っていたことには少し驚きましたね。
この作品って主人公が2年生になったタイミングから始まってるから、1年生のころをエピソードを合間に挟めるのがめちゃめちゃポイント高い。
1年生の初めの頃は、「千歳がへらへら話しかけに来て、優空は冷たくあしらう」というのがお馴染みのパターンだったらしい。
なぜそういう関係になったかはぜひ本編を読んでみてください!(なんせ600ページありますので…。)
しかし2学期に入り、2人の関係に変化が。
ある出来事がきっかけで、お互い親が離婚していることを知った2人は一気に距離が縮まります。
9歳のころに突然母親が姿を消した優空は、「父親と弟を支えよう」と色んなことを我慢して必死に頑張ってきましたが、千歳は「もっと自分らしく生きていいんだぞ」と今後の道しるべを示し、
2人はやがて『もう一人の家族』みたいな関係になっていったんですね。
「ーあなたにとっての普通(あたりまえ)の存在になりたいよ」
『千歳くんはラムネ瓶のなか6』裕夢 ガガガ文庫
これまでの優空の言動も、この過去エピソードですべて腑に落ちました。
箸休めの明日姉登場!!
やはり脇役感は否めませんが、要所で千歳を元気づけるキャラに収まりつつある明日姉。
お盆休みに入り、明日姉は彼に「幼いころの思い出の場所に行こう」と誘います。
2人は昔一緒に遊んだおばあちゃんの家にお邪魔し、小学生のころの思い出話に花を咲かせていました。
それにしても、おばあちゃんの『人のご縁』の話が心に染みたなぁ。
人と人が本当に別れるのは、お互いに自分の手でご縁を切ろうとしたときだけ。千歳は夕湖と海人の顔を思い浮かべ、人との繋がりについて考えます。
悠月と陽
千歳を元気付けようと、バスケ部コンビも千歳の家を訪れます。
悠月は、千歳に「カツ丼」を振る舞い、これから夕湖とどう向き合っていくべきか自分の意見を伝えます。
陽は、亜十夢と一緒に!?千歳の家に赴き、4巻の特訓のときのうようにひたすら体を動かすことで彼を元気づけます。
ヒロインたちは千歳を心配し、それぞれ自分のやり方で彼を立ち直らせようとしている姿が印象的でした。
海人の告白
千歳が夕湖を振ったあの日以来、海人はほとんど毎日、夕湖の家に足を運んでいました。
そのおかげで、夕湖もだんだんと立ち直りの兆しを見せはじめます。
とあるタイミングで、海人は「夕湖のことが好きだ!俺じゃだめか?」と告白をしますが、
夕湖の心の中にはやっぱり千歳朔しかいませんでした。
相互理解を始めよう
チラムネ1巻同様、この6巻も『相互理解』の重要性を感じさせてくれる内容になっていました。
健太が『相互理解しろよ!!」と千歳を叱るシーンはよかったなぁ。健太の成長を感じる。
夏休みの終盤、優空は千歳を夏祭りに誘います。なんとなく予想はしていましたが、優空の根回しで、そこに夕湖が登場!!
なぜ夕湖は告白したのか
多くの読者が疑問に思っていたであろう「なぜ夕湖はあのタイミングで、わざわざ皆の前で告白したのか」の真相が明かされました。
それは自分のためではなく、千歳朔を自由にするための告白。
夕湖は自分が千歳の隣にいるせいで、「彼が自分の本当のトクベツを大切にできないのではないか」と考えていたんですね。
断られることがわかっていながら、ここで一度リセットするために勇気を振り絞ったというわけです。
千歳のセリフの意味は?
「わりぃ、夕湖の気持には応えられない。俺の心のなかには、他の女の子がいる」
『千歳くんはラムネ瓶のなか5』裕夢 ガガガ文庫
「他の女の子って誰のことなの!?」と考えを巡らせていましたが、千歳はヒロインたちと関係を築いていく中で、どの気持ちを恋と呼ぶのかわからなくなっている気持ちをそのまま表現したセリフだったんですね。
なんとも贅沢な悩みですが(笑)
つまり千歳の心の中には、夕湖も優空も悠月も陽も明日姉もいて、たった1つを選ぶのを恐れていたのです。
その後、夕湖、優空はお互いの弱さや思いの丈をぶちまけ、涙が枯れるまで抱き合っていました。
そして千歳は、今まで背けてきた自分の気持ち(恋)に真剣に向き合う決意を固めます。
ちなみに海人とも無事に仲直りでき、最後は皆でお祭りを楽しんでハッピーエンド!!
チラムネシリーズの前半戦は、最高の形で幕を閉じました!
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まとめ
今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか』通称チラムネ6巻についてまとめてみました。
600ページと一般的なラノベの倍近くのページ数でしたが、面白すぎて一瞬で読み終わりました。
まさに物語の折り返しに相応しい、最高の一冊でした!!
これでヒロインのエピソードはすべて出揃いましたが、7巻以降はどういう展開になるのか注目ですね!
気になった方はぜひ原作小説やコミカライズを読んでみてください!