今回は「千歳くんはラムネ瓶のなか」通称チラムネ6.5巻のネタバレや感想について詳しくお話ししていきます!
ちなみに夏休みの短編集的な立ち位置と思わない方が良いです。
チラムネファンなら必読です(笑)
5巻6巻の夏休み編が、非常に重たい内容となりましたが、この6.5巻ではシリーズ後半戦に向けて、ヒロイン達の心情を細かく描いてくれていました!
~目次~
チラムネ6.5巻:個人的な総括
チラムネ6.5巻は、5~6巻で描ききれなかったヒロインを中心に、それぞれの夏も思い出を描いた内容となっていました。
ヒロインたちが、それぞれの道を模索している様子がとても印象的でしたね。
夕湖が千歳に告白したことによって、各キャラがどんどん動いていく展開になっていきそうな予感がします。
個人的には、2つ目の明日姉とのエピソードが1番好きでした!(どのエピソードが好みかはけっこう意見が割れそう)
「沈黙を恐れてはいけない」
編集者さんとのやり取りは、めちゃめちゃ勉強になった!
今回も、それぞれが悩み、葛藤している繊細な心理描写が丁寧に描かれていましたので、
まだ読んでない方はぜひ読んでみてください!
6.5巻あらすじ
ばいばい、恋した一度きりの夏。
「ばいばいみんな、また二学期にな」
それぞれの思いが花火のように夜空を染めた夏。
少女たちは、再び手を伸ばす。
心の奥に沈む、大切な月を掬えるようにと。
熱く駆けぬけた季節を終わらせ、もう一度歩き出せるようにと。
終わりはきっと、なにかの始まりだから。
短夜を彩る珠玉の「長篇」集。
――だから、ばいばい、人生で一度きりの夏。
『チラムネ6.5巻』ネタバレと感想
6.5巻では、夏休みの4つの物語が描かれました。1つずつ見ていきましょう!
①なずな・夕湖・悠月が金沢へ
時系列的には、6巻の夏祭り後の物語。
すっかり立ち直った夕湖は、なずなと悠月を誘い、金沢に遊びに行くことになります。
なずなと悠月は、中学時代からの知り合いで仲が悪かったのですが、この小旅行を通じて一気に距離が縮まりましたね!
ていうか、普通になずなのギャルっぽさが可愛いんだが!
ぜひぜひヒロインレース参戦を期待してます!!
3人の行き先を簡単にまとめたので、ぜひ聖地巡礼の参考にしてみてください!
福井駅
↓ 特急サンダーバード
金沢駅
(ゴーゴーカレーで食事。金沢フォーラスで買い物)
↓ 城下まち金沢周遊バス
ひがし茶屋街
(着物をレンタル!夕湖はあぶらとし紙を、悠月は卵かけご飯に合う醤油糀を千歳へのお土産とする)
↓
兼六園
↓
金沢駅(改札付近のおでん屋さんで、10年後も同じように遊びに行こうと約束)
この旅行を通じて、千歳への未練たらたらな夕湖の心情がこれでもかとばかり描かれててちょっと泣けてきた…。
今は『彼を想う』ことしかできない夕湖がすごく不憫に映ってしまう。
「―ばいばい朔、また2学期にね」
『千歳くんはラムネ瓶のなか6.5』裕夢 ガガガ文庫
千歳と電話で話した夕湖が放ったセリフが、5巻ラストの千歳のセリフへのお返しになっててジ~ンときました。
また、悠月が千歳を攻略するために本格的に動き出しそうな予感…。
②明日姉の挫折と成長
2つ目のエピソードは明日姉編!
明日姉は父親のツテで、福井の地域情報雑誌『URALA』を編集している会社の見学をさせてもらえることになります。
明日姉は『URALA』を必死に読み込み、会社見学の準備をと整えていました。
本好きな千歳も参加し、2人は編集部を訪れます。
2人は編集者さんが出す取材の課題にチャレンジしていくことになりますが、
その課題の本質をとらえていたのは、明日姉ではなく千歳だったのです。
取材において大切なのは「いかに相手の言葉を引き出すか」「沈黙を恐れず、相手に考える時間を与えられるか」ということでしたが、明日姉は自分がしゃべることに精一杯で、相手の言葉を引き出せていなかったのです。
明日姉は一度心をへし折られてしまう形になりましたが、編集者さんの言葉で再び前を向き、自分の夢に向かって歩くことになります!!
『誰かの人生や心を編む』
編集者っていう仕事が非常に魅力的に思えるエピソードでもありました。
③優空の居場所
3つ目のエピソードは優空視点のお話。
夏祭りがきっかけで、以前より少しだけわがままになった優空は、千歳をデートに誘います。
優空もようやく、近くにいるだけじゃなく、千歳と特別になりたいと願うようになったんですね。
しかしデートという名目で出かけてものの、いつもの買い物と同じ感じに…。行き先はエルパ近くの『ふくい鮮いちば』(笑)
しかし千歳は照れくさそうに、
「こういうデートは、優空とじゃなきゃできないよな」
『千歳くんはラムネ瓶のなか6.5』裕夢 ガガガ文庫
とめちゃめちゃ気の利いた一言で優空ちゃんをときめかせていましたね。
『アメ横』でお菓子を買った後、いつものように千歳家で料理を始める優空。
すると、千歳が感謝の証としてキッチン用の椅子をプレゼントします。
ーこの家に、私の居場所をくれたんだ。
『千歳くんはラムネ瓶のなか6.5』裕夢 ガガガ文庫
「ありがとう、朔くん、ありがとう。ずっとずっと、大切にするから」
この日常があっさり壊れてしまうのではないかと不安だった優空に、千歳が居場所をくれたことで、優空は涙が止められなくなっていました。
確かに、千歳が誰かと付き合ってしまったら、ご飯を作りに来るのはなかなか難しくなってしまいますからね。
もうしばらくは、この日常が続いていくことが暗示されました。もしくは優空エンド!?
④陽視点!かかげた両手に花束を!
4つ目のエピソードは陽視点のお話。
千歳のことで頭がいっぱいだった陽は、バスケの練習に集中できずにいました。
そんな陽の状態を心配した顧問の美咲先生は、陽がこの高校への進学したきっかけとなったOG2人、さらにはライバル東堂舞も読んで、陽に復調のきっかけを与えようとします。
やっぱり陽のエピソードらしい、スポ根展開になってきました(笑)
陽は最初、OGや東堂舞のプレーに圧倒されますが、
千歳との電話で勇気をもらい、後半から息を吹き返します。
バスケも恋も全力投球することに決めた陽は、なんだが覚醒してしまった模様。
私も学生時代に部活を(一応恋も)頑張ってたから、陽の話は共感できるポイントがめちゃめちゃ多いんですよね。
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まとめ
今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか』通称チラムネ6.5巻についてまとめてみました。
内容についてはいうまでもなく面白かったですね。
2学期以降、どういう展開になるのか全然予想がつきません…!!
あと、とにかく作者先生のロケハン力がえぐいと感じた(笑)
気になった方はぜひ原作小説やコミカライズを読んでみてください!