今回は無職転生ゼニス・グレイラットについて解説していきます。
主人公ルーデウスの母親ですね!
ゼニスの作中での活躍やパウロのとの出会い、転移事件後どうなってしまったのか、
そして母親クレアとのお話についても触れていきます。
~目次~
ゼニスはどんな人物?
ゼニスはミリス神聖国ラトレイア伯爵家の次女で、
「ミリス令嬢の鑑」と言われるほど優秀なお嬢様でした。
なので貴族としての器量はかなり高いです。
ラトレイア家にはゼニスの他に4人の兄弟がいますが、一番下の妹テレーズは何度か作中に登場します。
ゼニスは貴族令嬢としては完璧で、誰の目から見ても美しい女性で令嬢の中では一番期待されていました。
しかし母親クレアがかなり頑固で厳しい人物だったため、ゼニスはクレアに反発しラトレイア家を飛び出します。
『黒狼の牙』パウロとの出会い
実家を出たゼニスは、S級冒険者パーティ『黒狼の牙』に治癒術師としてスカウトされます。
このとき『黒狼の牙』のリーダーを務めていたパウロと出会うんですが、
女癖が悪くだらしいない様子を見て、ゼニスはパウロを嫌っていました。
ゼニスが信仰するミリス教では「1人の相手を愛すべし」という教えがあるため、
複数の女性に手を出すパウロのことが気に食わなかったようです。
ですがパウロの剣術の腕は一流で、冒険を続けていくなかで彼への気持ちが変化していきます。
そしてゼニスは「今後は他の女性には手を出さない」という条件でパウロと関係を持ち、
その結果一発で妊娠してしまいます。
ゼニスの妊娠がきっかけで『黒狼の牙』は解散。
パウロはパーティメンバー(エリナリーゼ・ギース・ギレーヌ・タルハンンド)を突き放すような態度を取り、
喧嘩別れのような形になってしまいました。
ブエナ村での生活
パーティ解散後、パウロはブエナ村で騎士として、
ゼニスは村の診療所で働くことになりました。
ここからルーデウスが生まれて、無職転生本編がはじまります。(ゼニスはこのときまだ17歳)
息子のルーデウスは明らかに普通の子供ではなく、変態でしたが、
ゼニスは全く気にすることなく息子を可愛がります。
その後ルーデウスに魔術の才能はあることがわかり、ゼニスは大はしゃぎして家庭教師のロキシーを雇用。
ロキシーを温かく迎え入れ、幸せな生活を送っていました。
パウロとリーリャの不倫
ルーデウスが生まれて5~6年後、ゼニスの2人目の妊娠が発覚して家族大喜び。
そんなときになんとメイドのリーリャの妊娠も発覚。
パウロとリーリャの不倫関係を知ったゼニスは、パウロに強烈なビンタをし、怒りを抑えられない様子。
ゼニスは「リーリャを大切に思う気持ち」と「2人に裏切られたという気持ち」の狭間で葛藤していました。
そこでルーデウスが機転を利かせて「全部パウロが悪い」ことにしてゼニスを納得させ、
「リーリャ、うちにいなさい。あなたはもう家族よ!勝手に出ていくのは許さないわ!」
とリーリャを許します。
出産&転移事件の発生
ゼニスはノルンを、リーリャはアイシャを無事に出産。
その後子育てに追われながらも充実した日々を過ごしていました。
ゼニスは息子のルーデウスがシルフィと共依存の関係になっているのを心配し、
パウロと相談して2人を引き離すことを決断。
ルーデウスは実家を離れ、ボレアス家にてエリスの家庭教師をすることになりました。
ゼニスはルーデウスと別れてからも、
「ご飯はちゃんと食べているか?」「いろんな女の子に手を出していないか?」
などと心配していた矢先、フィットア領転移事件が発生し、家族がバラバラになってしまいます。
迷宮に捕らわれたゼニス
ゼニスはフィットア領転移事件により、
魔物が活発で危険とされるベガリット大陸に飛ばされ、
迷宮内の魔力結晶の中で捕らわれの身となってしまいます。
迷宮=古代魔族が楽園をつくるために生み出した魔物という説があり、
人間(ゼニス)を捕らえることで心臓としての機能をさせていたと考えられています。
ここの詳しい経緯は明らかになっていませんでしたが、
➀滅多にないことらしいが、直接魔力結晶の中に転移した
➁家族の捜索のために迷宮を探索していたところ魔物に捕らわれた
この2つが考えらるでしょうか。
ゼニス救出(原作12巻)
魔界大帝キシリカ・キシリスの魔眼を使ってゼニスの居場所を知ったロキシーとタルハンンドは、
パウロと合流してゼニスの救出に向かいます。
しかし迷宮の攻略難易度は非常に高く、探索は思うように進みませんでした。
そんなときに、ギースの出していた救援要請によって、
魔法都市シャリーアからルーデウスとエリナリーゼが参戦。
戦力が大幅にアップしてことでついに迷宮の最深部にたどり着き、ゼニスを発見します。
その前に立ちふさがるのは強敵「マヌタイトヒュドラ」。
最終的になんとか倒すことができましたが、ルーデウスを庇ってパウロが死亡。
救出したゼニスは廃人のような状態になっていました。
ルーデウス邸へ
その後ゼニスはルーデウス、リーリャ、ロキシーとともにシャリーアにあるルーデウス邸に向かいます。
記憶もなくし会話をすることもままならないゼニスでしたが、
リーリャやアイシャと園芸をしたり、ルーデウスの子供たち遊んだりしながら、
徐々に人間らしい反応を取り戻していきました。
実家のラトレイアへ(原作20・21巻)
ルーデウス邸でリーリャに世話をしてもらいながら生活していたゼニスの元に、
母親のクレアから手紙が届きます。
そこには、
「早急に、ゼニスを我がラトレイア本家へ連れて戻ること命じます。」
と書かれており、ルーデウスは手紙の通り、ゼニス、そしてアイシャとクリフとともにラトレイア家に向かいます。
しかし、クレアとルーデウスは今後ゼニスをどうするのかについて意見がぶつかります。
母親クレアの思い
クレアは一見頑固で人の話を聞かない老害のように見えますが、
本当は自分なりにゼニスのことを救おうと必死になっていました。
ゼニスが行方不明と知った際には、捜索していたパウロに資金援助し、
廃人状態になったと聞いたときもその治療法を必死に探していました。
そこでクレアは長耳族の女性(エリナリーゼ)の言い伝えを見て、
多数の男と交わらせることでゼニスの症状が改善するかもしれないと考えました。
ですがこのことをルーデウスに言えないため、わざと突き放すような態度を取り、
その後騎士を使ってゼニスを攫います。
ゼニスの思い
クレアは最終的に自分が娘にやろうとしていた罪を認め、投獄されそうになりますが、
ここでゼニスが動きます。
ゼニスはクレアを連れて行こうとする騎士の前に立ち、両手を広げて母親を守ろうとします。
「母は自分のためになると思って必死に悩んで動いてくれていたんだ」と言わんばかりとゼニスの姿勢に
ルーデウスもクレアの思いに気づき、無事に和解することができました。
このシーンはほんとに感動するのでぜひ原作を読んで欲しい……!
神子の力を持っていたゼニス
結局ゼニスの症状を直す方法は見つからなかったんですが、
迷宮内の魔力結晶の中になた影響で神子の力が覚醒しており、
ゼニスは「人の心を読む能力」を得ていました。
また妹テレーズが護衛している「記憶の神子」にゼニスの記憶を見てもらったところ、
ゼニスは記憶をなくしていたわけではなく、パウロが死んだことも、
周囲の状況もある程度把握していたこともわかりました。
ルーデウスの家族の中では、ララ(ロキシーの娘)がミグルド族特有の念話が使えるため、
ゼニスと会話をすることができていました。
ルーデウス邸を守る聖獣レオとも、何やら意思疎通ができているようです。
そうしてルーデウス邸で生活していったゼニスは、甲龍歴459年、69歳で人生に幕を下ろしました。
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まとめ
今回は無職転生ゼニスの解説をしていきました。
廃人化したように見えたゼニスですが、実は家族と幸せに暮らしていたんですね。
ゼニスの優しさにグッとくるシーンが多く、無職転生の中でも個人的にすごく好きなキャラクターでした!
気になった方はぜひ原作小説やコミカライズも読んでみてください!