今回は無職転生ヒトガミについて解説していきます。
ルーデウスの夢の中に出てきて何やらお告げをする謎の存在ですね。
そんなヒトガミの正体や、ルーデウスの夢に現れて助言を与えていた理由、
オルステッドとの因縁についても詳しく見ていきましょう!
~目次~
ヒトガミはどんな人物?

作品を通して非常に胡散くさい雰囲気を出していたヒトガミ。
一応ヒトガミと呼ばれていますが、本当の名前は不明です。
男か女かもわからない中性的な声で、モザイクがかかっていてうまく認識することができません。
ルーデウスも「顔の部位だと認識すると記憶から抜け落ちて、姿を覚えることができない不思議な存在」と言っていました。
無職転生のキャラクターの中でも特に謎の多い人物です。
ヒトガミの能力
ヒトガミの主な能力としては、
・夢の中で人の心を読む能力
・遠い未来を予知できる能力
があって、この能力を使って人の信用を得て、操ることができます。
ちなみに戦闘においても七大列強よりも強いとされています。
一見最強の能力を持っているように見えますが、
・オルステッドは龍神の秘術を発動していて、ヒトガミは見ることができない
・運命の強い人物の周囲は操ることができない
・無の世界から出ることができない
という欠点もあります。
詳しくは追って解説していきます。
ヒトガミの正体

ヒトガミは簡単に言うと、「創造神の副産物のような存在」です。
これだけ言われても意味不明だと思うので、少し解説します(笑)
無職転生の世界は6つに分かれていて、六面世界と呼ばれています。
太古の創造神は自分の体を6つに割り、「人界・魔界・龍界・獣界・海界・天界」それぞれに1人ずつ神様を配置しました。
ですがこのとき、無の世界でひっそりとヒトガミが誕生していました。
ヒトガミは無の世界の中心にいて、誰も彼のいる世界にたどり着くことができません。
ヒトガミの元へいくためにはある特殊な条件が必要になってくるそうです。
オルステッドに恨まれた要因

神の副産物のごとく誕生したヒトガミは、まず人神を乗っ取って、その座を奪います。
その後ヒトガミはその他5つの世界を争わせ、間接的に4つの世界を滅ぼします。
最後の残った龍神にも致命傷を負わせ、龍界も破壊。
このとき殺したのが、オルステッドの父親である初代龍神です。
なのでオルステッドにとって、ヒトガミが龍族の仇であり、絶対に倒さなければならない相手となりました。
なのでアニメでルーデウスがヒトガミの使徒とわかった瞬間、彼を殺しにかかりました!
ルーデウスの旅の手助け

ヒトガミの初登場は、ルーデウスが当時10歳のとき。
フィットア領転移事件の後に、彼の夢の中に出現します。
夢の中でルーデウスは少年の姿ではなく、前世の男の姿になっていて、
ヒトガミはルーデウスが異世界から来たことを知っていました。
初対面のルーデウスに対して「君が生きていると面白そうだから」という理由で、
「目が覚めたとき、近くにいる男を頼り、そして彼を助けるのです」と助言。
ルーデウスはこの助言の通り、ルイジェルドを頼り、故郷を目指してデットエンドの冒険がはじまります。
その後もヒトガミの助言のおかげで、ルーデウスは危機を回避することができ、フィットア領までたどり着くことができました。
ほかの異世界作品の神との違い
こんな感じで謎の助言をしてくれるヒトガミなんですが、ほかの異世界作品と違うところがあります。
普通は、主人公が死んで異世界に転生する前に、案内人のような形で登場することが多いと思いますが、
ヒトガミがルーデウスの前に姿を現したのは、転生した直後ではなく彼が10歳のときなんですよね。
なのでここまでの話だと、
・ルーデウスの異世界転生には関与していない
・目的が不明
とうのがほかの異世界作品の神と違う、ちょっと特殊なポイントかと思います。
一見これまでルーデウスのために助言しているように見えましたが、
ヒトガミがルーデウスの夢に現れるのには大きな目的がありました。
ヒトガミの目的とは?

ヒトガミの目的は、ざっくりいうと、
「自分が無の世界に封印される未来を回避する」ことになります。
これにはヒトガミの未来予知の能力が大きく関係しています。
ヒトガミは、ルーデウスの転生やナナホシの召喚が原因で、
「オルステッドとララ(ルーデウスとロキシーの娘)、その他ルーデウスの子孫らに封印されてしまう未来」
を予知します。
詳しくはフィットア領転移事件の記事にまとめているんですが、
ルーデウスの転生によって本来の歴史が大きく変わり、ヒトガミにとっては最悪の未来に変わってしまいました。
なんとか未来を変えたいヒトガミ
自分にとって最悪の未来をなんとしてでも回避したいヒトガミは、
夢の中でルーデウスに接触します。
ルーデウスへの助言は、彼から信頼を得るのと同時に、
ヒトガミにとって都合の悪い未来を回避するためのものでした。
ルーデウスが魔界大帝キシリカ・キシリスから魔眼を授かるよう仕向けたのも、
ルーデウスとロキシーが出会わないようにするというヒトガミの意図が隠されていました。
しかし物語中盤(12巻)でルーデウスは葛藤の末、ヒトガミのお告げを無視して、
ベガリット大陸へゼニスの救出に向かい、ロキシーと再会。
そのままの勢いで結婚して妊娠してしまい、ヒトガミにとって最悪の状況になっていきます。
ルーデウスに対するお願い

物語の中盤、ロキシーが妊娠したタイミングで再びヒトガミがルーデウスの夢の中に出現します。
ここでヒトガミはルーデウスに「助言」ではなく「お願い」をします。
この「お願い」というのが、「家の地下室を見てきてほしい」とという内容でした。
ここが物語の大きなターニングポイントで、
ルーデウスが地下室の扉を開けた場合と開けなかった場合の2種類の話があります。
①地下室の扉を開けた場合
ルーデウスが扉を開けてしまったルートでは、無職転生のヒロインたちが全員死亡してしまいます。
結局扉を開けて中をみても何もありませんでしたが、実は魔石病を菌を持ったネズミが潜んでおり、
そのネズミが扉から外に出て行ってしまいます。
そして妊婦だったロキシーが魔石病に感染し死亡。
ロキシーが死んだことで歯車が狂い、ルーデウスは自暴自棄に、シルフィは鬱状態になってしまいます。
結局シルフィはアリエルとともにアスラ王国でクーデタをおこして死亡。
ここでまたヒトガミが夢の中に現れて、ルーデウスを絶望の底に突き落とします。
ルーデウスがヒトガミに復讐しようとするんですが、居場所も殺す手段もわかりません。
のちにエリスも再登場しますが、彼女もルーデウスを庇って死亡。
ヒトガミは、今までルーデウスからの信用を得るために助言を与えてきましたが、
ルーデウスに限らず、自分の使徒たちを最後には必ず裏切る外道そのものでした。
②地下室の扉を開けなかった場合
地下室のと扉を開けなかった場合(未来からきたルーデウスによってヒトガミが裏切ることを知る)、
ルーデウスは地下室を氷づけにして、ロキシーの安全がいったんは保証されます。
ですが、ルーデウスはこれからヒトガミに何をされるのかわからず、家族を人質にとられているような状態でした。
そんなルーデウスに対してヒトガミは、
「オルステッドを殺せ。そしたら君の家族には今後一切手を出さないから」
と命令。
家族を守るためにがほかに選択肢のないルーデウスはオルステッドと戦うことを決意します。
オルステッドをいなくなれば、「自分が封印される未来」が変わるからこんな命令を出しました!
結局この戦いでルーデウスは敗北。
ルーデウスはヒトガミから家族を守ってもらう代わりに、オルステッドの配下になることで決着しました。
ルーデウスはここから「ヒトガミを殺すためにオルステッドと行動」するようになります。
ルーデウスを殺したいヒトガミ
ここからヒトガミはルーデウスを殺すために、使徒を操っていくことになります。
アリエルの側近のルークや水神レイダ、北帝オーベールなどにお告げをして操りますが、
結局強い運命に守られているルーデウスを殺すことはできません。
最終決戦では、ヒトガミはギースとともにルーデウスとオルステッドに挑んでいきます。
ギースはヒトガミの助言を受けながら、いろんな仲間を話術を使って集めていったのに対し、
ルーデウスは逆に今まで積上げてきた信頼を武器に仲間を集めていき、最終的に勝利を収めました。
この最終決戦はほんとに激アツなので、ぜひ原作を読んでみることをおすすめします!
最後の邂逅
物語の最終話。ルーデウスは74歳で、家族に看取られながら老衰で死亡します。
ここで再びヒトガミがルーデウスの夢に登場します。
ヒトガミは自分が封印される未来はルーデウスが死んだ後になるので、
なんとかして未来を変えるために動き続けていました。
ルーデウスに敗北したけど自分の殺される未来を回避するために諦めきれないヒトガミと、
自分の役目を終えて晴れやかな気持ちで死んでいくルーデウスのやりとりが何ともいえない雰囲気を出しており、
2人のセリフの一言一言にほんとに重みが感じられる最高の最終回でした。
『無職転生』読むならこちら!!

無職転生読むならeBooksJapanがおすすめです!!
★作品数85万冊以上
★5000冊以上試し読み無料
★ 初回ログインで70%OFF×6回クーポンがもらえる!
★PayPay支払いもできてポイントも貯まりやすい!


⬇ ⬇ ⬇
まとめ
今回は無職転生の謎キャラ「ヒトガミ」について解説していきました。
アニメ1期ではルーデウスの味方のように見えたヒトガミですが、実は一番の敵でした。
ヒトガミの影響でルーデウスの周りの人間がほとんど死んでしまうルートには驚きましたが、
ヒトガミの裏切りによって無職転生の面白さが加速していきましたね。
最後のルーデウスとの邂逅のシーンもほんとに最高でこれ以上ないラストでした!!
今後もしかしたら「オルステッド、ルーデウスの子孫VSヒトガミ」の戦いももしかしたら描かれるかもしれないので、
楽しみに待ちたいですね!
今回紹介しきれなかったエピソードも多くあるので、
気になった方はぜひ原作小説やコミカライズも読んでみてください!