今回は、よう実3年生編5巻のネタバレ&感想をまとめていきたいと思います!
前回の3年生編4巻では無人島試験後半の「トークン収集特別試験」が描かれ、綾小路が周囲の人間関係をかき乱して翻弄していく様子を楽しめましたね。
今回は綾小路とひよりの関係性の変化に加え、「石上や七瀬、天沢」「新キャラの1年生久世と宇都宮、白石の関係性」「軽井沢と一之瀬の絡み」など、目を引くやり取りがたくさん描かれました。
それでは、特別試験にも触れつつ、感想・考察について詳しく書いていくので、ぜひ最後まで読んでいってください!
~目次~
3年生編5巻あらすじ

学年対抗戦『船上対抗特別試験』開始!
連続での無人島試験は終了も、試験結果と私情を優先した綾小路の不可解な行動は波紋を巻き起こしていた。翌日、試験後話す機会がなかったひよりとの待ち合わせに綾小路は向かうも、学校側から3年生リーダー4名の集合が発令される。
伝えられたのは3連続目の特別試験『船上対抗特別試験』。1・2年生連合と3年生が全20種の競技で勝敗を競う学年対抗戦。1・2年生連合は一つだけハンディキャップを申請可能だが――「現時刻をもって綾小路の本特別試験への一切の参加を禁止し、試験終了まで別室での待機を命じる」
下級生の何者かの意志により、試験の参加どころか綾小路の実質的な軟禁が発表されて――!?
天沢一夏の独白
3年生編5巻の独白は天沢一夏。
ホワイトルームの指示からは解放された天沢でしたが、顔も知らない父親による「身売り(海外の富裕層への売却)」の話があがっているという噂を耳にします。
「最初から自由などなかったのか」という絶望と孤独を抱えながらも、自らの運命に抗うために、どう行動していけばいいのか模索する天沢の心理描写が描かれていましたね。
またホワイトルーム出身でないにもかかわらず、自ら進んで綾小路父の側について行動している石上が何を考えているのか、綾小路がどこに向かおうとしているのか、物語の重要な部分にも触れていました。
船のデッキで天沢は、綾小路に卒業後の進路や将来についての話を投げかけ、冗談交じりに「卒業後に行き場がなければ飼ってほしい」と言っていたのが意味深でした。
試験後の綾小路
クラスの勝利よりも「ひよりを助ける/私情を優先する」ような綾小路の不可解な行動が、学校内(各クラスの人間関係やリーダーたち)に大きな波紋を呼んでいましたね。
クラスメイトの反応
無人島試験を終えた翌朝、綾小路は同室の的場、森宮、清水と過ごします。
3人はやはり前日の試験で、綾小路がクラスの勝利と個人報酬よりも、椎名ひよりを助けにいくことを優先したことについて、不満や疑問をぶつけていくことになります。
綾小路は「恋愛絡みの個人的な事情」であることを認めつつも、「次は同じ展開にならない」と言い切っていました。
平田と須藤
船内の行動制限が解除され、廊下に出た綾小路は須藤と平田に遭遇。
篠原の退学ショックで池が寝込んでいることや、仲間が退学者が出ることに慣れてきている現状について聞かされます。
須藤はほんとに大人になってというか、成長したなと感じますね。今では平田よりも安定感あるまである。
平田は、綾小路が篠原を退学させたことを頭では理解しつつも、簡単に割り切れない複雑な心境を口にしていました。
プールにて
その後、白石の誘いで一般プールに向かった綾小路は、途中森下と罰ゲームを受けて水着姿の山村に遭遇。
森下と山村の絡みは相変わらず面白いですねw
プールで合流した西川は、無人島試験で白石を助ける相談には冷たかったのに、ひよりを助けるためにクラスを危険に晒した綾小路の行動に露骨に不満をぶつけていました。
白石は、綾小路の行動に対する周囲の誤解や不満を懸念し、説明の機会が必要ではないかと忠告します。
そこに堀北と伊吹が合流。
堀北は、昨日の篠原を巡る計画において、自身の警告や動きまで綾小路にすべて読まれていたことを確認し、次の戦いに向けた教訓を得る。
堀北に対して、楽しそうに自分の考えや助言をあたえる綾小路が印象的でしたね。
伊吹は、自分が囮として利用されていたことに終始イライラしていました。
『船上対抗特別試験』
今回は「1年生・2年生連合 対 3年生の学年対抗戦」!
クラスポイントへの影響は少なく、レクリエーションに近い負担の少ない試験のため、戦いの詳細はほとんど描かれませんでした。
ルールと特徴:
- 全20種の競技を複数回に分けて実施し、勝利点の合計で勝敗を競う。
- 競技内容や参加人数、実施場所はすべて開始直前に発表されるため、事前の出場者決定は不可能。
- 参加回数に制限はないが、2回敗北した生徒は以降参加不可となる。
各クラスのリーダーたち(堀北、龍園、一之瀬)が新たなルールの把握に追われる中、学校側から前代未聞のペナルティが言い渡されます。
それは、「綾小路清隆の本試験への一切の参加を禁止し、別室待機を命じる」というもの。
綾小路は外部との連絡が一切取れなくなってしまったため、各リーダーがどのような采配をし、3年生全体を動かしていくか楽しみでしたが、今回はホワイトルームや学校の体制を揺るがす不穏な駆け引きの方がメインでしたね。
水面下で石上京や七瀬、天沢、そして他の関係者たちが独自の動きを見せ始めます。
ちなみに特別試験の結果は辛くも3年生の勝利。中盤までは1・2年生にリードを許していましたが、終盤で追いつき、最後は龍園が勝負を決めたようです。
新キャラ1年生「久世凪」
ここにきて、1年生の新キャラが初めて登場してきましたね。
久世は3年生編2巻から存在が仄めかされていた「フィジカルガール」で、2年生の宇都宮陸や白石らと同じ学校(総理大臣である鬼島が進める高育に次ぐ第二の教育政策(白銀施設)から、毎年1名が代表として送り込まれる学校)の出身であることが判明。
いわゆる代表生の1人で並外れた身体能力を持っているようです。
高円寺に対してフィジカルでの勝負を挑もうしており、物怖じしない好戦的な性格と頭の回転の速さも見せてくれました。
高円寺からは綾小路に勝ったら勝負してあげると言われており、近いうちに綾小路との絡みもみられそうですね。
七瀬から持ち掛けられた「石上を退学させる」という件に興味を示していること、白石とは面識があるのかはわかりませんが、今後接点があるのかどうかも注目です。
代表生は本来、普通の高校生として過ごすことが目的」のようですが、綾小路が高育に入学してきたことにによって、白石だけがイレギュラーに「観察者」としての役割を与えられと考えられますね。
軽井沢に忠告を受ける一之瀬
軽井沢は、一之瀬に対して、「綾小路がクラスの勝利を捨てて、ひよりを助けに行った件」をどう感じているのか聞きたくて、ずっとその機会を伺っていました。
ようやく落ちついて話す時間を作ることができ、お互い探り探り本音を聞き出します。
軽井沢は最後、一之瀬に対して涙ながらに、「これ以上綾小路に執着するな」と引き返すなら今だと諭していましたね。
軽井沢はまだ綾小路への未練は残りつつも、今の一之瀬に対する危機感を抱き、「同じように綾小路という存在に囚われ、狂気へと向かいつつある一之瀬の姿に自分を重ね合わせているからこその忠告」だったのかもしれません。
ここでは軽井沢と一之瀬の対比が印象的でした。
軽井沢: 綾小路への依存を乗り越え、他人に寄生せず、自立した一人の人間としての「強さ」を手に入れる
一之瀬: 依存から脱却できず、むしろその執着を肥大化させて自滅へと向かっている。
ひよりに近づく石上
今回初めて表立って大胆に行動する様子が描かれた石上。
綾小路が気にかけている椎名ひよりがどんな人物なのかを探るため、石上は彼女に接触しようと試みます。
それにしても、人の懐に入り込むのがうますぎるww
船の中の図書室で読書をしていたひよりに対し、石上が自然な形で声をかけ、会話を重ねることでまず自分を「読書仲間」として認識させます。
ひよりがどのような本を読んでいるか、どんな価値観を持っているかを細かく観察した上で、言葉や態度を巧みに調整し、彼女の心理を誘導。
純粋でおっとりとした性格のひよりは、石上の裏の意図や危険性に気づくことなく「良き読書仲間」として信頼してしまい、後の綾小路との戦いの際に、エサにされるんじゃないかと心配になりまね、、
石上VS七瀬
今回のメインは石上VS七瀬になるのかな。
予想はつきましたが、今回の『船上対抗特別試験』において、綾小路が一切の試験参加を禁じられて別室に隔離されたのは、石上が他クラス、学校側を納得させる基盤をつくり、発案したからということが判明。
石上自身が語った目的は、「綾小路が誰とも接触できず、誰からも観測されない状況を作り出すこと」。
石上は、自分を退学に追い込もうと焦って周囲(天沢、堀北、宇都宮、久世など)に種を撒いていた七瀬の動向を完全に把握していましたね。
七瀬は天沢からも忠告を受けていましたが、綾小路をホワイトルーム(あるいは父親の計画)に帰したくない強い思いと、石上が動き出したことも重なり、焦りを隠せずにいました。
そして船上試験の終盤、石上は七瀬を呼び出し、港に向かって用意されている「小型船」の存在をわざと確認させます。
石上は直接的な嘘を断言するのではなく、卓越したレトリックを用い、七瀬に対して「あの小型船で、隔離されている綾小路が学校から連れ去られる(強制退学・WR帰還)かもしれない」という誤認と焦りを意図的に植え付けましていました。策士すぎる…。
綾小路のことが気になり冷静さを完全に失った七瀬は、石上の狙い通りに心理をコントロールされ、立ち入りが厳しく制限されている綾小路の隔離場所へと侵入してしまいました。
しかし綾小路は普通に部屋の中におり、結果として七瀬は「試験中の重大な規則違反」として、重大なペナルティを受けることになってしまいました。すべては七瀬を合法的に排除するために石上が描いたシナリオ通りだったとうわけですね、、、
ただ教員に連行される前に、七瀬は隔離室の綾小路と少しだけ接触しています。
すぐに罠だと察した綾小路は、七瀬が所持していた「学校支給ではない、外部と連絡を取るための2台目の携帯電話」を、教員に見つかる前に自分に託すよう彼女に促し、隠滅することに成功。
綾小路の機転によって、退学措置まではいかない可能性が高くなったが、七瀬がどういう処分を受けるのか、次の巻で石上と綾小路の接触があるのか注目ですね。
また七瀬の身柄が抑えられたことで、夏休み中に「堀北や天沢に対して、綾小路の出生や天沢すら知らない情報をすべて話すつもりだ」と明かしていた計画がどうなるのか、そして宇都宮や久世ら下級生がこの後どう動くのかが次のポイントです。
綾小路とひよりの関係性の変化
今回はひよりのけなげな純愛っぷりがたっぷり描かれていましたね。
綾小路が2日間隔離されていたので、無人島試験で恋心を確かめあって以来会うことができてませんでしたが、船上試験の終了後、ようやく会うことができました。
「会えないのは2日間だけだったはずなのに、思っていたよりもずっと長く感じました」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編5巻
「一緒に映画を見てみたいです」
『他にも思いつき次第、ご一緒できたら嬉しいです」
直接会えない中でもメッセージを送り続けていた姿や、自分の好意や欲を表に出すようになった変化が印象的なひより。
最終的には夏休みに一緒に過ごす約束を交わすなど、これまでのよう実ではあまり感じてこなかった甘酸っぱさが満載でしたね。
おそらく次の5.5巻で描かれる2人のデート回も楽しみですo(^-^)o
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まとめ
今回はよう実3年生編5巻についてまとめてみました。
今回紹介しきれなかったエピソードも多くあるので、
気になった方はぜひ原作小説を読んでみてください!

