今回は「千歳くんはラムネ瓶のなか」通称チラムネ7巻のネタバレや感想、新キャラの後輩ヒロイン望紅葉の目的などついて詳しく解説していきます!
7巻も大ボリュームの600ページ!!
物語の後半戦開幕は、やっぱり新キャラを投入してきましたね。紅葉に引っ掻き回されるヒロインタたちが、あまりにも不憫すぎた…。
~目次~
チラムネ7巻:個人的な総括
2学期が始まり、文化祭の準備を進めていくチーム千歳。
そこに嵐を呼ぶ後輩ヒロイン、望紅葉が加わり、物語のより一層面白くなってきましたね。
明日姉、陽、優空が築き上げてきたテリトリーを意図的に破壊し、さらにはあの七瀬悠月まで屈服させる後輩はヤバすぎる(笑)
ただ勘のいいはずの千歳が、紅葉の行動の意図に気づかなかった(もしかしたら気づかないふりをしていたのかも?)のは少し違和感でした。
しかしこの7巻も中盤から後半にかけてページをめくる手が止まらないほど、熱く重い展開でした。
また紅葉に打ちのめされ、本気になった七瀬が次巻以降どう動くかもめちゃめちゃ楽しみです!
まだ読んでない方はぜひ読んでみてください!!
7巻あらすじ
色のない九月。色めく私たちの望み。
「1年5組の望紅葉です。よろしくお願いします」
夏休みが明けて、九月。
藤志高祭に向けた準備が始まった。校外祭、体育祭、文化祭が連なる、高校生活でもとびきり華やかなイベントだ。
俺たちは青組の応援団に立候補し、グループパフォーマンスを披露する。
縦割りチームで3年代表として明日姉が、そして1年からは陸上部の紅葉が参加することになった。
夏でも秋でもない、あわいの季節。
俺たちは時間と追いかけっこしながら、おだやかな青に染まっていく――。
『チラムネ7巻』ネタバレと感想
一夏を越えて
あの一夏を越えて、それぞれが自分の恋に向き合っていく決意を固めたチーム千歳。
少しぎこちなさは残るものの、2学期がスタートしました。
初日は夕湖が自慢のロングヘアをばっさり切ったことに一同が驚きつつ、話題は文化祭、体育祭に移ります。(夕湖が性格的にもめちゃめちゃ大人になっている……!)
その後、ヒロインそれぞれの視点から、夏休みを終えての今の想いが描かれていました。
やっぱりみんな今の関係が壊れてしまうことを恐れているようです。
仕掛ける七瀬悠月
チーム千歳は、文化祭で演劇を、体育祭では応援団をやることが決定。
演劇は悠月の発案で「白雪姫」をやることになります。定番といえば定番ですがアレンジの幅のある作品!
演劇「白雪姫」の配役
王子役:千歳朔
白雪姫:柊夕湖
お妃様(魔女):七瀬悠月
また応援団では、千歳が団長、悠月が副団長に立候補!いつもの流れなだと、誰もが夕湖が副団長になると思っていましたが、悠月が手を挙げてきました。
さらに千歳の家に足を運んで作戦会議をしたりと、確実に千歳との距離をつめていきます。
悠月はかなり焦っている模様。ここからさらにヒロインレースが加速していきそう……。
体育祭「応援団」
団長:千歳朔
副団長:七瀬悠月
3年生代表:西野明日風
1年生代表:望紅葉
そしてこの7巻の表紙を飾る後輩ヒロイン「望紅葉」が登場!
いかにも素直で可愛げのある後輩に見えますが、、、。
「ねえ先輩?私、頑張りますから。ー先輩たちに追いつけるように、仲間に入れてもらえるように」
『千歳くんはラムネ瓶のなか7』裕夢 ガガガ文庫
千歳も紅葉の言動に少し違和感を感じつつも、後輩と接することに慣れていないのだろうと自嘲していました。
応援団合宿
応援団の主要メンバーは、柊家にて、テーマや振り付けを決めるための合宿を行うことになります。
こんな陽キャイベント開催できる高校生ってどれくらいいるんだろう(笑)
テーマとしては青組から連想して『海賊』となり、武器使ったり海をイメージしたりしたダンスを考えていきます。
やはり明日姉、優空、健太の3人は覚えるのに苦労しているようでしたが、とにかく明日姉がかわいすぎたw!!
普段はあまりない絡みなども描かれていて、非常に新鮮でした。(特に明日姉と2年生ヒロインの絡みが最高すぎた!)
動き回る望紅葉
合宿中、後輩の紅葉がやはりあちこちで先輩に絡みに行っていました。
あまりにもチーム千歳のことを知りすぎていてちょっと怖いレベル…w
ダンスで千歳のペアに立候補したり、千歳の衣装を作ろうとしたり、ヒロインから居場所を奪っていくのがどこか薄気味悪い感じがする。
この段階では、彼女が本当に無邪気な後輩なのか、何か裏があるのかはなかなか判断が難しいですね。
ちなみにこの合宿にはなんと200ページ以上が割かれており、各キャラの距離感や気持ちが非常に丁寧に描かれていました!
ヒロインズは、紅葉のことを可愛い後輩だと思いつつも、積極的に千歳に絡みに行ける部分に嫉妬や自己嫌悪の感情を抱えはじめています…。
居場所を奪っていく紅葉
中盤から、紅葉の暴走が加速していきます。
ヒロインたちが次々と自分の居場所が奪われていくという重たい展開ですが、私的にはあまりにもヒロインたちが脆すぎて正直少し笑ってしまいました(笑)
明日姉
→いつもの河川敷で、千歳と紅葉が踊っているのを見て感情的になってしまう。
陽
→自分よりもキャッチボールが上手い紅葉が千歳と楽しそうに汗を流しているのに感情が抑えられなかった
優空
→紅葉の料理の腕が一流なのに嫉妬。自分だけに許されていた特別な日常が奪われていくことに涙する
これまでお互いのポジションや役割を守るように、みんなが恋と友情の間で上手くバランスを取っていたところを、紅葉が徐々に壊していっています。
七瀬悠月VS望紅葉
こいつは意図的に私たちの居場所を踏みにじっている
『千歳くんはラムネ瓶のなか7』裕夢 ガガガ文庫
「もしもあいつのお人よしにつけこもうとしているなら、私が黙っていないってこと」
「どうして千歳に近づくの?」
紅葉の言動を見て違和感をぬぐい切れない悠月は、紅葉を呼び出して問い詰めます。
「そんなの、先輩のことが大好きだからに決まってるじゃないですか」
『千歳くんはラムネ瓶のなか7』裕夢 ガガガ文庫
うおぉぉぉ。ここで自分の本性をさらけ出す紅葉。
彼女は無邪気な後輩ではなく、妖艶な空気をまとった恋する乙女でした。
ただ、紅葉は何一つ、卑怯なことをしていたわけではないんですよね。
千歳のことが好きだからこそ、自分の恋に全力で向き合っているだけだ。先輩たちはお人よしすぎると主張する紅葉。
紅葉の言葉に、動揺を隠しきれない悠月。
あの七瀬悠月が、後輩ヒロインに論破され、さらに自分の傷口までのエグられるとは思いませんでした…。
勝ち誇った笑みを浮かべる紅葉と、叩きのめされて涙を流す悠月。
この挿絵はさすがに鳥肌立ったわ…。千歳と悠月の一枚上をいく紅葉って化け物すぎるますね。
悠月の本気-覚醒-
悠月は紅葉に打ちのめされて、ボロボロになっているかと思いきや、大覚醒してました(笑)
””鍵を開けて、本当の七瀬悠月に会いに行く”
これまで自分にかけていたリミッターを解除した悠月は、バスケであの東堂舞に1on1で勝利。
悠月の覚醒は、震えが止まらんかった…!!
これからは自分の殻を破り、本気で恋にバスケに取り組んでいくことを誓った悠月が、8巻以降どういった活躍を見せてくれるのか楽しみです!
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まとめ
今回は『千歳くんはラムネ瓶のなか』通称チラムネ7巻についてまとめてみました。
正直、7巻は停滞というか繋ぎの巻と思っていましたが、ここまで毎巻熱く動き続けるのはほんとに凄いですね。
気になった方はぜひ原作小説やコミカライズを読んでみてください!