今回は『誰が勇者を殺したか 預言の章』について、読んだ感想とネタバレ解説していきたいと思います。
だれゆう1巻の感想記事もアップしているので、ぜひ読んでみてください。
~目次~
だれゆう2巻感想
前巻の完成度が高すぎて続編どうなるのかなぁと不安もありましたが、今回もめちゃくちゃ面白かったです!!
1巻とは対になっているなぁと感じる点も多かったのが印象的でした。
1巻は勇者アレス(ザック)が、超強力な仲間(騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロン)と一緒に魔王を倒したという話だったのに対し、
2巻は数年前のマリカ国の決戦で何もできずに生き残り、後悔しながらその復讐に挑む敗残兵たちが描かれていましたね。
メインキャラ4人がみんな勇者を殺したのは自分だと考えている点も熱かった!!
負け組の彼らだからこその視点や戦い方、そして再び戦場にむかっていく勇気など見どころ満載の内容でした。
また1巻は王女が勇者の死の真相を調べていくという内容でしたが、預言者の章はそのタイトルの通り、勇者を選んで導く存在である預言者の葛藤、そして1人の一見金稼ぎにしか興味なさそうな冒険者に興味を示していくという形で物語が進んでいましたね。
物語が進んでいくにつれて、冒険者レナードの生き様・戦い方が理解できる構成になっており、読後の満足感も非常に高かったです。
逃げることは決して悪いことじゃない。ただ後悔のないように生きることが大切であることを教えてくれる素晴らしい作品でした。
あと、預言者の最後のセリフが最高ましたね(^o^)
キャラ紹介
ここでは2巻で登場するメインキャラについて軽く紹介してみたいと思います。
レナード
最初の印象は、勝つためには手段を選ばず、金に目がない性格最悪な冒険者でした。
勝つためならどんな犠牲も厭わず、味方も利用するような戦い方をすることもあるが、そこには彼特有の強さもありました。
剣術もきれいなものではありませんしたが、相手を蝕むようにじわじわと弱らせていくスタイルで魔人を倒していきます。
しかし彼には強い信念があり、物語後半になるに今までの行動の意味が理解できるようになります。
実は勇者にふさわしいめっちゃ強くていい奴でした!!
槍使いエフセイ
槍の使い手で、レナードと共に魔人ベルゼラ(魔王軍の指揮官)の討伐を目指しています。
かつて魔王軍との戦いでルークという人物に助けれて以降、戦いから目を背けていましたが、レナード・ニーナ・ソフィアの勧誘で逃げずに立ち向かう決意を固めたエフセイ。
はじめはレナードのことが嫌いでしたが、パーティメンバーとして戦ううちに彼を信頼するようになっていきました。
僧侶ニーナ
僧侶として回復魔術などの才能が優れているニーナ。
かつてのマリカ国の戦いでルークを見捨て、死んだふりをして生き残ったニーナは、流民の手助けをしながら生活をしていました。
そこでレナードがニーナに対し、「冒険者として金を稼ぎ、流民たちに楽をさせてやればいい」と提案をします。
ニーナは過去から逃げずに立ち向かう決意を固め、レナードとソフィアと共に旅たちます。
魔法使いソフィア
いつどこでどんな魔法を使えばよいかを熟知しており、全体を見ながら器用に動くことができる優秀な魔法使いのソフィア。
貴族の家を出て冒険者となりマリカ国の戦いに参加したソフィアは、ルークの妻だったレイに助けられて生き延びた過去があり、それ以降は戦いから離れてひっそりと薬屋を営んでいました。
しかしレナードの勧誘によって再び冒険者として戦場に向かうことを決意します。
だれゆう2巻ネタバレ
あらすじ
魔王を倒してくれる勇者を求め、何度も世界をやり直す預言者。幾度も世界を繰り返す中、とある街で金の亡者と噂される冒険者・レナードとその一行の最期に興味を抱いた預言者は彼を勇者と認めるのだが……。
今回は何度も『世界編纂』を行い、精神がすり減ってしまったいた預言者が、金にしか興味のない冒険者レナードに興味を持つところから物語が始まります。
預言者はカーマインという人物を勇者に選び、その行末を見守っていましたが、ある戦いで魔人に殺されてしまいます。
しかしその後に現れたレナードのパーティがその魔人を倒したのを見た預言者。
レナードは噂通り「金に汚い男」でしたが、預言者は今までの勇者候補にはいなかったタイプの人間だと、彼に興味を抱くようになります。
荒稼ぎするレナード
実力者揃いのレナードのパーティは、各地で普通の冒険者では引き受けられないような魔人の討伐をこなしていきます。
レナードの交渉術によって、毎回10倍の報酬をもらうことに成功していました。
レナードは中盤まで完全に悪役というか、嫌な奴でしたね(笑)
しかし預言者は彼らの戦いっぷりを「安定していて隙がない」と評価していたものの、メンバーの年齢が30歳前後ということもありこれ以上の伸び代が期待できず、魔王には届かないと感じていました。
レナードの作戦
実はレナードは今まで、ある目的のために金のためならなんでもやる粗悪な冒険者な冒険者を演じていました。
人間たちの中に魔人たちの手足となって動く裏切り者がいるとの情報を得たレナードは、悪役を演じることで魔人側に引き込むのにうってつけの人物だと裏切り者に思わせ、敵中に攻め込こもうと考えていたんですね。
その作戦が見事に成功し、レナードは魔人ベルゼラ(魔王軍の指揮官)との一騎打ちに挑むことになります。
戦いの行方は?
レナード一向は魔人ベルゼラとその配下の前にじわじわ追い詰められ、絶体絶命のピンチに陥ってしまいます。
そんな中、預言者の導きによって勇者アレス(ザック)、そして騎士レオン、僧侶マリア、賢者ソロンがレナード一向の援護に入るという激アツ展開!!
アレスのパーティが強すぎましたね(笑)
その後アレスたちはベルゼラの首をはね、魔王軍は指揮官不在で混乱。
その間に人間側は立て直しに成功し、以降の戦争を優位に進めるきっかけになったそうです。
預言者とレナード
6年後。アレスたちが魔王を倒した後の後日談として、魔王軍討伐に大きく貢献したレナードたちを褒め称えるという場面がありました。
前半の預言者との会話の内容が伏線として見事でしたね。
『だれゆう』読むならこちら!!
異修羅を読むならeBooksJapanがおすすめです!!
★作品数85万冊以上
★5000冊以上試し読み無料
★ 初回ログインで70%OFF×6回クーポンがもらえる!
★PayPay支払いもできてポイントも貯まりやすい!
⬇ ⬇ ⬇
まとめ
今回は『誰が勇者を殺したか 預言者の章』の感想やネタバレについてまとめてみました!
完結した物語をここまでうまく繋げてくるとは、、、素晴らしいですね。
気になった方はぜひ原作小説を読んでみてください!