今回はよう実2年生編11巻のネタバレ&感想をまとめていきたいと思います。
11巻はクラスポイントの増減や退学者が出るといった大きな変化はありませんでしたが、今後の戦いに向けた重要な情報がたくさんでてきました!
それではトピックごとに詳しく解説していきましょう!
~目次~
2年生11巻あらすじ
「私は裏切……いえ、橋本正義のことがちょっぴり気になるお年頃でして。恋?」
3年生がリーダーを務め、1,2年生クラス混合のグループで挑む合宿『交流会』が発表された。ただ今年の合宿は退学ペナルティもクラスポイントの増減も一切ない、他学年との交流がメインの緩いイベント。綾小路は鬼龍院リーダーの下、橋本、森下、山村、椎名等と同じグループとなり、押し花作り、トランプ、アーチェリーなど体験学習ゲームに参加する。
一方、勝利が求められない交流会の緩さを利用して、堀北は天沢とのリベンチマッチを計画。綾小路に対しアドバイスを求める。
「あ? 俺は真面目に相談してるぜ? 必死に助かる方法を探ってるんだよ」
綾小路に急接近する橋本の他、学年末に向け各クラスも動き出して――!
山村美紀の独白
2年生編11巻の冒頭は、坂柳クラスの山村の独白から。
最近は綾小路や龍園に尾行がバレたり、前巻では退学寸前までいったりといいところのない山村ですが‥
ここでは、、、
・自分は影が薄くて、ずっと1人で過ごしてきたこと
・坂柳のために行動したいと思い始めている?こと
が書かれていました。
2年生編8巻の修学旅行の際、坂柳が龍園クラスの時任と仲良くしているのを見た山村は、どこか不満げな表情をしていました。
その時点では「他人を駒としか思っていない坂柳の態度に不信感を募らせたのかも」と解釈していましたが、どうやらミスリードのようですね‥。
しかし10巻の『生存と脱落の特別試験』の最終局面で、退学者が山村か神室のどちらかに絞られた際、
「あの瞬間、坂柳さんからは、私に退学してほしい、そう強く感じました」
「私の存在は一瞬で切り捨ててしまえるほどのものだったんだと、それがショックだったんです‥」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻
と自分の気持ちを綾小路に吐き出した山村。
その後坂柳に接触しようとしましたが、結局勇気を持てず声をかけれずにいました。
綾小路の二者面談と橋本正義
綾小路は茶柱先生との面談で「進学か就職」どっちを選択するつもりなのか質問されます。
しかし綾小路は「夢や希望はない。親の決定に従うだけなので」と発言。
これには茶柱先生も呆気にとられていましたが、いまさら驚くこともなく、4/11に父親も交えて3者面談を行うことを綾小路に伝えます。
綾小路父は元々代理人をたてる予定でしたが、都合がついたので面談に出席するとのこと。
何か裏がある感じがしますが、綾小路父も目的は何なのか気になりますね。
その後、2年生編10巻でクラスを裏切った橋本から「自身の身の振り方」という名目で相談を受ける綾小路。
しかし橋本はクラスの裏切り者のレッテルを貼られて、どう動くべきか悩んでいたわけではなく、
・綾小路こそが学年で一番優れている生徒だから、坂柳に綾小路をクラス移動させないと裏切ると脅したこと
・坂柳がクラスメイトの意見を聞き入れないから強硬策にでたこと
・坂柳を敵に回した以上、彼女を退学させる他に生き残る道はないこと
を相談し、綾小路の意見を求めます。
ただ、どうして橋本がここまでのリスクを背負ってまで裏切り行為をしたのか。
それは坂柳と龍園のある賭けによるものでした(後ほど解説します)。
今後橋本の動きもますます楽しみになってきましたね!
橋本の相談が終わった後、綾小路と橋本はコンビニへ夕食を買いに向かうんですが、そこに森下藍、さらに尾行していた山村が合流し、4人で買い物をすることに!
最近こんな感じで他クラスの生徒が綾小路の周りにたくさん登場する展開が多くて、個人的には嬉しい笑
さらには鬼龍院先輩も登場し「交流関係が広いのはいいことだ。友を大切にした方がいい」と似合わないセリフを発してコンビニを後にしました。
交流合宿の概要
今回は3泊4日、全学年合同の体験学習型の交流会!
クラスポイントの増減や退学者がでるといったことは一切なく、あくまで他クラス多学年の生徒と仲良くなるのが目的です。
1、2年生は全員参加(一之瀬、市橋、石上は欠席)で3年生は20人のみ参加。
3年生をリーダーとして20個のグループにわけ、総当たりで対決を行い、戦績に応じて報酬(PP)を受け取れるといった感じです。
試験自体が盛り上がるという感じではなかったですが、いろんなキャラがそれぞれの思惑で行動していたのであっという間に読み終わってしまいました笑
綾小路のグループのメインキャラ
→鬼龍院、橋本、山村、森下、ひより、椿
グループのメンバーは、南雲が綾小路に勝負を持ちかけることを知っていた鬼龍院先輩が選出しました。
綾小路と南雲の勝負とその後
卒業までになんとか綾小路と勝負したい南雲は、この交流会が最後のチャンスと考え、彼に勝負を持ちかけます。(正直刺激には欠けましたが‥)
勝負の内容は、
「綾小路がすべてのゲーム(19試合)に参加する。17勝以上すれば綾小路の勝ちで、3回以上負ければ南雲の勝ち」
というシンプルなものでした。どうやら南雲が欲しいのは綾小路の敗北のみ。
リーダーである3年生は直接ゲームに参加することができないため、直接対決が実現しなかったのが残念ですね。
ゲームの内容は多種多様で、「アーチェリー、パッチワーク、トランプ、チョークアート、パターゴルフ、ガラス細工、アクセサリー作り、卓球、陶芸」など。
勝負の結果はさすがの適応能力で17勝2敗の成績を残した綾小路が勝利。
綾小路は南雲からいくらかのPPを受け取っていました。←クラス移動の軍資金か?
南雲は綾小路の敗北を見ることができずに学校を去ることになりそうです。
ちなみに綾小路はトランプ対決とパッチワーク(手芸の1種)で一般生徒に負けてたのは面白かったですね笑
その後南雲は堀北学と同じ大学に通い、「堀北先輩との第2ラウンドを始めるぜ(綾小路も気が向いたら同じ大学に来い)」と綾小路に言い残しました。
登場するたびにゲスな行動をするため、ほとんどクズキャラのようなポジションでしたが、最近は綾小路の底知れない強さを目の当たりにしたことで、少し大人になった感じがしましたね。
大学生編もぜひ見てみたい!笑
てゆうか、結局南雲と朝比奈先輩の関係性の深い事情までは書かれなかったなぁ。
「堀北&伊吹」VS天沢一夏
第2次無人島試験で天沢の強さを目の当たりにした堀北と伊吹。
2人は彼女にリベンジを果たすため、綾小路に特訓を依頼します。
綾小路は、
・4日目の早朝に天沢と勝負すること
・堀北と伊吹、2人で天沢と勝負すること
を条件に特訓開始。
当然、2対1で戦うことにプライドが許さない堀北と伊吹でしたが、綾小路が天沢とどれほどの実力差があるのかを体で教えることで、2人は素直に彼の言うことに従うことになります。
そして迎えた4日目の朝、「堀北&伊吹 VS 天沢」の噂を嗅ぎつけた櫛田桔梗もギャラリーに加えて、勝負が始まります笑
しかし2人は天沢に勝つことができませんでした。(勝負シーン、櫛田の反応などは描かれず‥)
ですが数発は叩き込んで天沢が2人を評価していたようです。
ついに綾小路VS高円寺の勝負か?
交流会に全く参加しようとしない高円寺を綾小路が呼びにいくシーンがありましたが、そこでの2人の会話がめちゃめちゃ印象的でした。
「私をコントロールできないことは、もう理解しているのだろう?」
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「ダメとわかっていても、それでもついトライしてしまうのはーーーー」
「一歩クラスを飛び出せば堀北ガールを守れない。からだろう?」
高円寺は綾小路がクラス移動を考えていること、そしてその後堀北にとって自分の存在が邪魔になることを理解しており、綾小路に対して「私を排除できるか試してみればいい」と挑発。
綾小路は学力面は自身が、身体能力は高円寺に分があると分析していますが、果たして今後2人の対決がみられるのか注目です。
時任‥(笑)
2年生編8巻修学旅行にて、なぜか坂柳と仲良くなっていた龍園クラスの時任。
順調に山内ルートを辿っていると思っていましたが、やはり神室を失って落ち込んでいる坂柳に近づいて、彼女をなぐさめようとしていたようです笑
龍園の指示に背いて坂柳と接触していた時任には、当然制裁が加わります。
その現場に、1年生の宝泉や宇都宮も入ってきて一触即発の空気になります。
龍園、アルベルト、宝泉、宇都宮と喧嘩自慢のキャラが集結して「おおっ!」ってなりましたが、その後生徒や教師が集まってきて解散になってしまいました。
でも久しぶりにいろんなキャラが登場するとやっぱ面白いですね^_^
椿と雪!姉妹説確定
過去編にあたるよう実0巻にて、1年生の椿桜子と綾小路のWR同期の雪ちゃんの姉妹説が騒がれていましたが、この11巻でほぼ確定となりました。
かつて綾小路に好意を持っていた雪ですが、WRを脱落したこと、そして彼に全く相手にしてもらえなかったことで心を閉ざしてしまっていました。
以前にも少し考察していましたが、椿はWRとは別の施設で教育し、妹の雪はWRで教育して経過を観察する「兄弟姉妹による対照実験」はやはり行われていたのではないかと推察できますね。
この11巻の交流会最終日の朝、椿は綾小路に対して
「先輩は雪って、好き?」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻
「もし綾小路先輩に兄がいたとして、その存在を何年も親に隠されていて知らなかった。でも突然ある日、本物の家族だと言われて、それで家族として好きになれる?」
とあからさますぎる質問をしていました。
綾小路は無難な回答をしていましたが、雪と椿は姉妹であることに気づいていたかどうかは謎。
また椿がどんな思いで高育に入学し、綾小路を退学させる特別試験に挑んでいたのかも明かされませんでした(また別の機会に考察していきます)
天沢の八つ当たり
2年生編7巻での八神の退学を引きずっていた天沢は、なんと南雲に対して八つ当たりしようとします。
「南雲先輩のような人は、最後に没落しちゃうのが物語のオチとしてお似合いです」
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻
これにはさすがの南雲も動揺していましたが、綾小路は天沢の行動を読んでおり、南雲にある伝言を託していました。
それは、、、
『お前にはまだ価値がある。それを無駄に捨てるな』
という綾小路から天沢に向けたメッセージでした。
それを聞いた天沢は完全に戦意喪失。
南雲はすべてを予見していた綾小路に対して、気に食わないと思いつつも、どこか満足した様子で、未来の対決に心を高ぶらせていました。
傷を負った坂柳と山村
『生存と脱落の特別試験』で神室を失った坂柳と、ショックを引きずっていた山村。
2人とも自分から踏み出す勇気が持てずに、時間だけが過ぎていました。
そんな2人を綾小路がいつも通りカウンセリングしていきます。
このエピソードでは、坂柳の弱い部分が強調されていて新鮮な感じがしましたね。
神室を失った影響は彼女の想像以上に大きく、後任の選定すらできておらず、
また山村との距離感もうまく取れずにいました。
綾小路はそんな2人を引きあわせ、彼はAクラスの明るい未来を期待してその場を去っていきました。
てか最近の綾小路がかっこよすぎるんだが(^ー^)
龍園と坂柳の賭け
2年生編11巻で、ついに無人島試験で交わされた「龍園と坂柳の約束」の内容が明らかになりました!
それは、、、
「学年末試験の敗者は、自主退学する」
という衝撃的な取り決めでした。
綾小路に勝利することを目標としている2人にとって、お互いの存在は邪魔でしかないと考えているため、
・龍園は綾小路に復讐を果たすため
・坂柳は残り1年で存分に綾小路との勝負を楽しむため
に100%の退路を断ち、学年末試験に臨みます。
いやぁ、これはとんでもない展開ですね‥。
この契約によって、綾小路が思い描いていた4クラスが競り合うという展開は、実現が難しくなりました。綾小路がクラス移動したとしても、一之瀬の様子次第では手が足らなくなりますもんね。
これは先の展開がめちゃめちゃ予想しづらくなってきました笑
橋本について
結局、橋本は坂柳と龍園、どちらが勝つかということはどうでもよく、
最終的に自分がAクラスになれるかどうかという軸でいろんな決断をしています。
今回彼が坂柳を裏切って龍園についた理由は、
「龍園に加担して坂柳を倒せば、彼から2000万PPを譲渡してもらう契約」
を結んでいたから。
坂柳が綾小路のクラス移動を認めない以上、「坂柳か龍園」どっちが勝つかわからない橋本は、退学リスクを負ってでも龍園につくことを決断。
しかしまだ綾小路を動かして、何かしようと考えている感じがしますね‥。
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まとめ
今回はよう実2年生編11巻についてまとめてみました。
やっぱり今回も読み応え抜群でしたね!
この解説では触れてませんでしたが、森下藍のキャラの濃さは凄まじいものがありますね笑
今後坂柳クラスの中で、彼女が重要人物になってくる可能性が高い感じがします。
また今回紹介しきれなかったエピソードも多くあるので、
気になった方はぜひ原作小説やコミカライズを読んでみてください!